受託サービスを選ぶとき、何を基準に選びますか?
コストであったり納期であったりフォローの手厚さであったり、選ぶ基準は色々あります。個々の研究の重要度や条件などによって選定の基準を変えられる方もいらっしゃると思います。
しかし、単純にコストや納期などを優先してしまうと思わぬ結果になることが多々あります。やり直すことになったり別会社に改めて依頼することになったり、結局時間もコストも倍以上かかってしまった・・・という、手痛い失敗エピソードも耳にします。 今回は、僭越ながら受託サービスを依頼する際に失敗しない選び方のポイントなどについて紹介します。
①リスクやデメリットを予め説明してくれるか
選定していただく側としてはどうしてもメリットや聞こえの良いことばかりを伝えがちになってしまいます。そしてその良い条件ばかりに釣られてしまうと、何かあった時のリカバリーがなかったり、解析には追加料金が必要であったり、作業内容が不透明なまま進んでしまったりとトラブルが発生する可能性が高くなります。保険の契約と同じように免責事項などはきっちり確認する必要があります。
②試験計画書があるか
試験計画書があると作業内容と報告内容が明確になり、内容に齟齬が発生する可能性が格段に減ります。注意事項や保証範囲についても記載があれば上述したリスクやデメリットを回避できる可能性も上がります。場合によっては費用が掛かるところもあるため確認しましょう。
③クオリティチェック(QC)の工程があるか
複雑で高度な内容になるほど、いくつかの工程でQCを行うべきです。高額な内容になる場合はその時点で中断しそこまでの費用で清算できることもあり、安心感があります。初めから工程を分けていて、工程が進むごとに清算するようなケースもあります。
※上記はカスタマイズされたサービスや複数のサービスを組み合わせるなど、複雑な作業内容や工程になっているサービスを主眼に考えて記載しています。
④不測の事態の対応
受託サービスに不測の事態は付きものです。計画書や事前の説明にもないようなことが起こる場合もあります。そういった場合にどのような対応をしてもらえるかも次回以降の選定のポイントになります。ただし、自分の要求通りにならないからと言って、悪いわけではありません。きっちりと原因報告や理由について協議した上、責任の範囲内や対応可能な範囲は対応してもらえるのであれば次回も安心して依頼できると思います。
スムーズにサービスを選定するために
以下のような情報を予め用意しておくことで、スムーズに正確な見積もりが出て話が進みやすく、学内・社内での申請時と実際の費用が食い違うことも減ります。また、作業内容の修正や注意点など事前に相談することが可能です。
- 目的、サンプル情報、ご予算、希望納期、関連資料など
まとめ
失敗しないためのポイント
- 事前にリスクやデメリット、注意事項などを説明してくれるか
- 計画書や工程ごとにQCのような確認があるか
- 不測の事態の際の対応はどうか
上記のようなことをきっちりと行うサービスを選ぶことが重要だと思います。
絶対に失敗しないことを約束するのは難しいのが受託サービスのため、あんまり無茶なことは言わないでいただく方が、よりより対応してもらえることもあります。(サービスの担当者も人間ですので・・・)